まずは、ご自身へ、残れば家族へ円満相続

まずは、ご自身へ、残れば家族へ円満相続

 

多種多様な方法があるのはご存知ですか?

残される家族(相続人)のために、円満な相続の方法について考えていますか? また、万が一認知症や寝たきりとなった場合に、ご自身の財産(金融、不動産、事業等)をご自身の為に活用する方法について考えていますか? 遺言や民事信託(家族信託),任意後見をどのように利用するべきか?ご検討されるときに参考となるよう一覧表でまとめています。

遺言その他の同等効果のある法的手段一覧

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準拠法 方法 題名 説明
民法 普通方式の遺言 自筆証書遺言 自身で手書きした遺言書に遺産分割方法を記載。
公正証書遺言 公正証書で作成した遺言書に遺産分割方法を記載。
秘密証書遺言 遺言書を封筒袋に入れて封印し、公証人による署名捺印。
緊急時の遺言 死亡の危急に迫った者の遺言 証人三人以上の立会いをもって、その一人に遺言の趣旨を口授
船舶遭難者の遺言 証人二人以上の立会いをもって口頭で遺言
隔離者遺言 伝染病隔離者の遺言 警察官一人及び証人一人以上の立会いをもって遺言書作成。
在船者の遺言 船長又は事務員一人及び証人二人以上の立会いをもって遺言書作成。
贈与契約 死因贈与契約 贈与者が亡くなる前に、贈与契約を締結することで成立。負担付死因贈与もある。
信託法 信託契約 死因終了の信託契約 委託者の起因で信託契約が終了する場合の、残余財産受益者、残余財産の帰属権利者を指定。
死因始期の信託契約 委託者の死亡を始期とする信託契約の受益者。
自己信託 変更権のない残余財産受益者 委託者が受益者を変更できない取決めをしている場合(90条1項)。
死亡以降給付を受ける受益者 別段の定めをしている、給付が死亡時以降の受益者の場合(90条2項)。
認知症・寝たきり対策の法的手段一覧

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準拠法 方法 題名 説明
民法 法定後見制度 後見 財産に関するすべての法律行為を成年後見人に代理してもらう。
保佐 財産に関する特定の法律行為を保佐人に代理してもらうことができる。
補助 財産に関する特定の法律行為を補助人に代理してもらうことができる。
任意後見契約法 任意後見制度 任意後見契約 契約した事項の財産に関する法律行為を受任者に代理してもらう。

各方法の費用や手間などについて

作成、設定、開始時の公的費用負担専門家へ依頼した場合の費用は含まず。

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種別 方法 題名 公的費用
ご自身の為 法定後見 後見、保佐、補助開始時 △後見等の開始の審判申し立て費用
任意後見 任意後見契約締結時 △ 公証人への手数料。
任意後見開始時 △後見開始の審判等を申し立て費用
家族等へ相続・遺贈 普通方式の遺言 自筆証書遺言 なし。
公正証書遺言 × 公証人への手数料。
秘密証書遺言 △ 公証人への手数料。
贈与契約 死因贈与契約 なし。
民事信託(家族信託) 信託契約 登録免許税(不動産)、信託内容によっては譲渡税。
自己信託 △ 公証人への手数料。登録免許税(不動産)、信託内容によっては譲渡税。
作成、設定、開始その後の費用

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種別 方法 名目 費用や手続き等
ご自身の為 法定後見 後見、保佐、補助 ×法定後見人等への報酬費
任意後見 任意後見 △ 任意後見監督人への報酬費。〇任意後見人(受任者)が家族の場合
家族等へ相続・遺贈 普通方式の遺言 自筆証書遺言 ×相続発生後に、裁判所へ検認手続き。遺言効力紛争、紛失リスク。登録免許税(不動産),譲渡税,相続税
公正証書遺言 〇なし。登録免許税(不動産),譲渡税,相続税
秘密証書遺言 ×相続発生後に、裁判所へ検認手続き。遺言効力紛争、失念リスク。登録免許税(不動産),譲渡税,相続税
贈与契約 死因贈与契約 契約内容を実行。割高な登録免許税(不動産),譲渡税。
民事信託(家族信託) 信託契約 〇信託事務。△税は信託内容で大きく変化。登録免許税(不動産),譲渡税,相続税,所得税
自己信託 〇信託事務。△税は信託内容で大きく変化。登録免許税(不動産),譲渡税,相続税,所得税
被相続人の意思内容の透明性(円満相続の可能性)

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種別 方法 名目 費用や手続き等
ご自身の為 法定後見 後見、保佐、補助 × 後見中に財産が売却されて遺言内容が無視されるリスク
任意後見 任意後見
家族等へ相続・遺贈 普通方式の遺言 自筆証書遺言 × 遺言内容を内緒にする、〇事前に内容を理解してもらう。
公正証書遺言 × 遺言内容を内緒にする、〇事前に内容を理解してもらう。
秘密証書遺言 × 遺言内容は秘密である。
贈与契約 死因贈与契約 ×契約内容を内緒にする、〇事前に内容を理解してもらう。
民事信託(家族信託) 信託契約 〇複数の受益者指定可能、比較的内容が秘密になり難い
自己信託 〇複数の受益者指定可能、比較的内容が秘密になり難い

生前~相続発生時までの時間経過と意思表示の尊重

利用パターン毎の意思表示の重み認知症発症と仮定した場合

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利用制度 生前 相続発生後 円満度 意思尊重 費用
一切利用なし 身体介護人をした相続人が相続財産から勝手に介護費捻出 遺産分割協議 ×or△ ×
法定後見 法定後見人が身体介護費を合法的に支出 遺産分割協議 ×or△ × ×
任意後見 任意後見人が身体介護費を合法的に支出 遺産分割協議 △or〇 ×
遺言+法定後見 法定後見人が身体介護費を合法的に支出 遺言無駄のリスク ×or△ ×
遺言+任意後見 任意後見人が身体介護費を合法的に支出 遺言 △or〇 ×
民事信託(家族信託)+法定後見 法定後見人が身体介護費を合法的に支出 信託及び遺言無駄のリスク ×or△ ×
民事信託(家族信託)+任意後見 任意後見人が身体介護費を合法的に支出 信託+遺産分割協議 △or〇 ×
民事信託(家族信託)+遺言+法定後見 後見人が身体介護費を合法的に支出 遺言無駄のリスク ×or△ ×
民事信託(家族信託)+遺言+任意後見 任意後見人が身体介護費を合法的に支出 信託+遺言 ×
民事信託(家族信託) 受託人が身体介護費を合法的に支出 信託+遺産分割協議
注:〇、△、×については、個人的見解で表していますので、ご了承の上ご覧下さい。