VPSでビジネスチャットMattermostを自社運用 | 個人情報保護

2019年09月10日 個人情報保護 行政書士

説明

smallicon 無料のクラウドサービス個人情報保護の観点から大丈夫か?


 

 無料の通信サービス(フリーメール、チャットなど)は多くの方が使っていると思います。個人利用として使っているうちはいいのですが、業務で無料のクラウドサービスを使うと、クラウド事業者へ個人情報を第三者提供したことになる可能性あります。

 第三者提供に該当する場合には,あらかじめ本人の同意を得るか,第三者提供におけるオプトアウト方式を行っていることが必要です。

 他方、個人情報保護委員会は、クラウドサービス事業者が契約条項によってサーバー等に保管されている個人データを取り扱わないこととなっており、適切にアクセス制御を行なっている場合には、「第三者提供」にはあたらないと解釈しているようです。(個人情報保護委員会 Q&A1) 

  これより、OSより下位の部分をクラウドサービスとして利用するれば、個人情報保護の観点から問題が生じないと考えています。


 

 次に、近年使われることが多くなったビジネスチャットについて、個人情報保護の問題を回避する場合に、有料で使うこと場合もあると思います。

この場合に、ある程度のユーザ数となった場合費用的に考えると、VPS+OSSビジネスチャット(例えばMattermost)  で運用するほうが安価に済むと考えています。

以下は費用スタックモデルですが、下回りをVPSにして、アプリケーションをOSSにすれば初期投資+VPS費用だけなので、

利用者数に依存することはなく、固定費は抑制することができます。

 

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結論

 無料の通信サービスは、個人情報保護の観点から問題になることがありますので注意してください。