フェアトレードの役割とSDGsが掲げる17目標 その1 | 環境経営

2022年10月17日 環境経営 行政書士

説明

SDGsの目標ごとにフェアトレードの役割を整理すると、次のようになります。

 

目標1(貧困をなくそう)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。

〇フェアトレードは「貧困に取り組む貿易パートナーシップ」である。

〇フェアトレードは阻害された生産者と労働者の権利と生活を保障することを目的とする。

 

目標2(飢餓をゼロにする)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。

〇フェアトレードのバイヤーが提供する取引条件は、生産者と労働者を持続可能な生活ができるようにするものとなっている。

〇フェアトレードは現地の農村の自立支援活動である。

〇フェアトレードは最低価格制度(コーヒーなど)を導入している。

 

目標3(すべての人に健康と福祉を)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。

〇フェアトレードは途上国の人々の健康的な生活と福祉を促進する活動である。

 

目標4(質の高い教育をみんなに)すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する。

〇フェアトレードは途上国の人々の自立支援を通して、学校教育や生涯教育を促進する活動である。

 

目標5(ジェンダー平等)ジェンダー平等を達成し、全ての女性及び女児の能力強化を行う。

〇フェアトレードは熟練の仕事や指導的ポジションから見離されている女性などのグループに対して機会を提供する。

〇フェアトレードによって、女性にも男性と同等の仕事に対して対等の支払いが行われるとともに、生産やフェアトレード取引などから得られる恩恵の使途の意思決定に全面的に参加することができる。

 

目標6(安全な水とトイレを世界中に)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。

〇フェアトレードはフェアトレードプレミアムなどの提供を通して、生産者などの取引相手の生活向上のみならず、生産者が生活するコミュニティの開発を伴うビジネスモデルである。

 

目標7(エネルギーをみんなにそしてクリーンに)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。

〇フェアトレードはフェアトレードプレミアムなどの提供を通して、生産者などの取引相手の生活向上のみならず、生産者が生活するコミュニティの開発を伴うビジネスモデルであり、フェアトレード活動を通してコミュニティのエネルギー課題に取り組むこともできうる。

結論

「パートナーシップ構築宣言」は、企業規模の大小に関わらず、企業が「発注者」の立場で自社の取引方針を宣言する取組です。フェアトレードと共にご検討されてはいかがでしょうか?