「Society5.0」について | 環境経営

2022年10月07日 環境経営 行政書士

説明

Society5.0とはサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)のことです。

狩猟社会(Society1.0)、農耕社会(Society2.0)、工業社会(Society3.0)、情報社会(Society4.0)に続く、新たな社会を目指すもので、第5期科学技術基本計画(2016年1月)において日本が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱された考えです。

 

Society5.0で実現する社会は、

IoT(Internet of Things)ですべての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、新たな価値を生み出すことで、これまでの情報社会(Society4.0)での課題や困難を克服します。また、人工知能(AI)により、必要な情報が必要な時に提供されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で、少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服されます。社会の閉塞感を打破し、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合える社会、一人一人が快適で活躍できる社会となります。

 

経済発展と社会的課題の解決を両立するSociety5.0

日本そして世界を取り巻く環境は大きな変革期にあると言えます。経済発展が進む中、人々の生活は便利で豊かになり、エネルギーや食糧の需要が増加し、寿命の延伸が達成され、高齢化が進んでいます。また、経済のグローバル化が進み、国際的な競争も激化し、富の集中や地域間の不平等といった面も生じてきています。これら経済発展に相反して、解決すべき社会的課題は複雑化してきており、温室効果ガス(GHG)排出の削減、食料の増産やロスの削減、高齢化などに伴う社会コストの抑制、持続可能な産業化の推進、富の再配分や地域間の格差是正といった対策が必要になってきています。しかし、現在の社会システムでは、経済発展と社会的課題の解決を両立することは困難な状況になってきています。

このように世界が大きく変化する一方で、IoT、ロボット、人工知能(AI)、ビッグデータといった社会のあり方に影響を及ぼす新たな技術の進展が進んできており、日本は、課題先進国として、これら先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れ、経済発展と社会的課題の解決を両立していく新たな社会であるSociety5.0の実現を目指しています。

(参考:内閣府HP)

結論

このSociety5.0の中核となるキーテクノロジ ーとして、デジタルツインやメタバースが近年注目されています。