「エコレールマーク」(制度) | 環境経営
説明
消費者にアピールできる「エコレールマーク」(制度)について
「エコレールマーク」導入の背景
平成17年に2月に京都議定書が発効し、国をあげての環境問題への取り組みの重要性が高まり、総合的かつ計画的な気球温暖化対策を講じた結果、基準年比6%減を達成しました。引き続き、二酸化炭素排出量の削減は重要な課題となっています。
運輸部門の二酸化炭素排出量は2001年度をピークに減少傾向に転じており、貨物(物流)部門についても物流業界の様々な取り組みの成果もあり、2017年度の排出量は前年度比で減少しています。
国土交通省によると、貨物鉄道輸送の輸送単位当たりの二酸化炭素の排出量は営業用トラックの約11分の1となっています。(2017年度実績)
このように、モーダルシフト(トラックから貨物鉄道輸送への転換)は二酸化炭素の排出量削減に効果的であることがわかります。
しかし、貨物鉄道輸送が環境負荷の小さい輸送手段ということは、あまり知られていないのが実情です。そこで、多くの人にこのことを知ってもらうために、国土交通省では「エコレールマーク」という制度を設けています。
商品を輸送する際に貨物を一定割合以上利用している場合に、「エコレールマーク」の認定を受けられる仕組みで、商品などにその「エコレールマーク」を表示することで、その企業が環境への取り組みを行っていることが消費者に伝わることを目指しています。
「エコレールマーク」の認定基準
認定商品:
500km以上の陸上貨物輸送のうち30%以上鉄道を利用している商品
認定企業:
・500km以上の陸上貨物輸送のうち15%以上鉄道を利用している企業
・数量で年間1万5千トン以上または、数量×距離で年間1500万トンキロ以上の輸送に鉄道を利用している企業
※%算出基準は、数量比または数量と距離を掛け合わせたものにおける比率
このように、「エコレールマーク」とは、地球温暖化対策の一環で、製品等の物流においてモーダルシフトを行い、二酸化炭素排出量の少ない鉄道貨物輸送を利用している商品または企業を対象とした認定制度及びマークです。
結果として、鉄道貨物輸送へのモーダルシフトによる二酸化炭素の排出量削減と同時に、企業と消費者がともにエコに対する意識を高めることが期待されています。
(参考:国土交通省HP)
結論
2022年(令和4年)3月2日現在で、認定企業は95社、協賛企業は43社です。食品や電機機器など物理的な商品を製造している企業が認定取組み企業となっており、取組企業の輸送・流通に関わっている企業が協賛企業となっています。