代替輸送手段の活用 | 環境経営

2022年08月20日 環境経営 行政書士

説明

「スマートムーブ」について

―「移動」を「エコ」にする新たなライフスタイルの提案 ―

2014年(平成26年)より環境省が実施している地球温暖化対策の一つです。移動に伴う二酸化炭素の排出量は生活分野全体の3割を占めることから、「移動」をエコにすることで温室効果ガスの25%削減の目標達成を目指すとしています。

日常生活においてマイカーを中心としている移動手段を見直し、CO2排出量の削減を目指す取り組みです。環境省は身近な生活における移動について見直すことで、環境への負荷を減らすと同時に、効率的な移動計画や、気軽な運動習慣を生活に取り入れることに役立つとして推奨しています。

 

具体的な取り組みとして、スマートムーブでは「移動をエコに」を合言葉にした、次の五つの取り組みを推進しています。

  1. 公共交通機関の利用: 電車やバスを利用した計画的な移動、駅までの徒歩移動による適度な運動習慣づくり。ハイブリッドバス(※1)やLRT(次世代型路面電車システム)(※2)、太陽光エネルギーなどを利用した車両の利用。
  2. 自転車や徒歩での移動の推奨:徒歩や自転車を積極的に活用することで、自動車の渋滞の緩和につながり、CO2削減や健康面でも効果的である。
  3. 自動車の利用方法の工夫:ランニングコストが節約できるエコカーを利用し、運転時は急発進を避け、また「アイドリングストップ」などのエコドライブを心掛ける。
  4. 長時間移動の工夫:新幹線や特急電車を利用する。観光ツアーであっても、旅先で自転車や公共交通機関で移動のできるプランを選ぶ。飛行機の利用時は、排出されるCO2を別手段で埋め合わせるカーボンオフセットという考え方を生活に導入する。
  5. 地域や企業の移動・交通におけるCO2削減の取り組みに参加:マイカーではなく、カーシェアリングやレンタカー、コミュニティー・サイクルなどの取り組みに参加する。

(※1)ハイブリッドバス:複数の動力源を組み合わせ、それぞれの利点を生かして駆動することにより、低燃費と低排出ガスを実現する自動車。エンジンの効率低下を招く要因を不足する走行性能をモーターで代替もしくは補助して走行するとともに、減速、制動時の回生エネルギーを回収し、駆動用エネルギーとして再利用することで、低燃費と低排出ガスの実現を図る。

(※2)LRT(次世代型路面電車システム):Light Rail Transitの略称で、各種交通との連携や低床式車両(LRV)の活用、軌道・停留場の改良による乗降の容易性などの面で優れた特徴がある次世代の交通システムのこと。乗降時の段差解消によるバリアフリー化や、交通渋滞の緩和・排ガスの抑制効果が期待されている。

このようなスマートムーブの考え方を基本とし、地域ごとに様々な取り組みが行われています。

 

(参考:環境省HP/国土交通省HP)

結論

環境省が、ホームページでエコドライブの始め方から実践的な取り組みまでご紹介しています。効果が定量的に書かれてあり、参考になると思います。