「カーボンフットプリント」(CFP)について | 環境経営
説明
カーボンフットプリント(CFP)とは、Carbon Footprint of Productsの略称で、商品やサービスの原料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算して、商品やサービスにわかりやすく表示する仕組みです。LCA(ライフサイクルアセスメント)手法を活用し、環境負荷を定期的に算定します。
事業者と消費者の間でCO2排出量削減行動に関する「気づき」を共有し、「見える化」された情報を用いて、事業者がサプライチェーンを構成する企業間で協力して更なるCO2排出量削減を推進すること、「見える化」された情報を用いて、消費者がより低炭素な消費生活への自ら変革していくことを目指しています。
(環境省HP)
環境省が支援する温室効果ガス排出量「見える化」
(NHK news web 2022.7.2)
脱炭素に向けた企業の対応を促そうと、環境省は、商品やサービスに関する温室効果ガスの排出量を企業が「見える化」する取り組みを支援することになりました。商品やサービスについて、生産から流通、廃棄までの温室効果ガスの排出量を国際的な規格に基づいて算定し表示する取り組みは、「カーボンフットプリント」と呼ばれ、国内では10年ほど前から始まっています。
しかし、環境省は、算定方法が複雑で企業の費用負担などが大きい一方、消費者の認知度が低く普及が課題だとして、当面、厳格さより導入のしやすさを重視して企業の「見える化」を支援することになりました。
具体的には、食品や日用品などの業界からモデルとなる企業を公募で選び、一定の正確さは担保しつつ比較的、簡易な形で排出量を算定する方法や消費者にわかりやすく表示する方法を検討します。
すでに一部のファッションブランドでは、簡易に算定できる方法を独自に開発し、第三者からの認定も得て排出量を商品に記載したり、排出量だけでなく各工程の工夫による削減量も算定し、木の吸収量で何本分に当たるかを表示したりする取り組みなどが始まっていて、こうした事例も参考にします。
さらに「見える化」が消費者の購買行動にどう反映されるかも分析し、結果をガイドブックにまとめ役立ててもらうことにしています。
結論
環境省から、「部門別CO2排出量計算シート」は平成22年8月策定の「地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策編)策定マニュアル(第1版) 簡易版」をもとに作成されたツールが公開されています。