三つの場の提供 | 環境経営

2022年07月13日 環境経営 行政書士

説明

三つの場の提供

その三つの場とは、①カーボンニュートラルとビジネス機会の創出ととらえる業界を超えた対話を行う「未来社会像対話の場」、②将来の健全な市場を民と官で創造するための共創を行う「市場形成ルールの場」、③GX投資とGHG(Greenhouse Gas:温室効果ガス)削減を社会に対して開示するために実践する「自主的な排出量取引の場」です。

 

  • 「未来社会像対話の場」

「未来社会像対話の場」では、2050年カーボンニュートラルの未来像及びそこに至る移行像を「対話」を通じて創造します。業種を超えた自由な対話・ワークショップ形式での議論を通じ、2050年カーボンニュートラルにおけるGX企業にとってもビジネス機会やGX企業としてのリーダーシップ(行動指針)といった項目を提示します。

 

  • 「市場形成ルールの場」

「市場形成ルールの場」では、「未来社会像対話の場」における議論も踏まえつつ、そういった未来像・ビジネス機会を踏まえた新たな市場創造のための官民によるルール形成に挑戦するものです。これらの取り組みを通じて得た議論の成果は、国内外へのイニシアティブとしての発信や国際標準化、政府による国内制度化等を目指します。

 

  • 「自主的な排出量取引の場」

「自主的な排出量取引の場」では、企業かが自ら2030年に向けた野心的な排出量削減目標を掲げ、その達成に向けた毎年の取り組み状況の開示を行い、目標に達しない場合はカーボンクレジット市場を通じた自主的なクレジットの取引を行います。この場を通じて、GX企業による削減に向けた取り組みと投資を開示することで、資本市場・労働市場・消費市場からGX企業が評価される環境の構築を目指します。

 

「GXリーグ」の立ち上げに向けた、これらの場の構築を進めていくべく、2022年度を準備期間と位置付けて、4月から賛同企業と共に、具体的なコミュニケーションと議論を開始しています。

(出典:経済産業省HP、「令和3年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2022)」)

結論

基本構想を踏まえて、基本構想に賛同いただいた企業とともに、2023年4月以降のGXリーグ本格稼働を目指しているようです。これからは、GXにも注目です。