世界で加速する「脱炭素」 | 環境経営
説明
世界で加速する「脱炭素」に向けた動き
脱炭素に向けた動きは,世界的に加速しています。COP26が終了した2021年11月時点で,154カ国・1地域が2050年等の年限を区切ったカーボンニュートラルの実現を表明しています。これらの国におけるCO2排出量とGDPが世界全体に占める割合は,それぞれ79%、90%に達しました。
COP26では、パリ協定第6条に基づく「市場メカニズム」の実施指針が長年の交渉の末に合意され、パリ協定のルールブックが完成したり、インドが2070年カーボンニュートラルを宣言する等、脱炭素に向けて国際的なルール作りや機運の醸成に進展が見られました。
企業に求められる気候変動に関する情報開示
金融面では、世界のESG投資(環境(Environment)、社会(Society)、ガバナンス(Governance)を考慮した投資)額が2020年に35.3兆ドルまで増加するとともに、気候変動に関する情報開示を企業に求める動きが世界的に広がっています。
グリーントランスフォーメーション(GX))の加速
産業界でも、国内外で、取引先まで含めたサプライチェーン全体の脱炭素化やそれに伴う経営全体の変容(グリーントランスフォーメーション(GX))が加速しており、デジタル技術を活用し、サプライチェーン上のCO2排出量を算定し、可視化するサービスも活発になっています。
GXの事業例に、石油由来のプラスチックの代替え製品の開発及び販売があります。これを多くの企業が取り組むことでバイオプラスチック市場規模は益々拡大すると予測されます。
ある調査会社によるとバイオプラスチックの世界市場規模は、2027年まで11%以上の年平均成長率と予測されています。
結論
グリーントランスフォーメーション(GX)の補助事業も増えてくることが予測されます。これを機会にバイオプラスチックへの代替え製品の開発を検討されてはいかがでしょうか?