循環型社会について | 環境経営

「循環型社会（Circular economy）」とは、

第一にゴミの発生を抑制し、第二に排出されたゴミについては出来るだけ資源として利用し、最後にどうしても循環的利用が行われないものは適正に処分することが徹底されることにより実現される、天然資源の消費が抑制され、環境への負荷ができる限り低減される社会のことです。

「３R（スリーアール）」とは、

持続可能な循環型社会をつくりあげるために、３Rが求められています。

発生抑制（リデュース（Reduce）：減らす）、再利用（リユース(Reuse)：繰り返し使う）、再生利用（リサイクル(Recycle)：再資源化する）の3つの頭文字をとったもので、循環型社会構築に関するキーワードです。

循環型社会の構築に向けて一つの契機となったのは、リオ・サミット

環境問題が国際的に大きく取り上げられた契機の一つは、1992年ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された「環境と開発に関する国際連合会議（地球環境サミット）」でした。この会議において、気候変動枠組条約（地球温暖化防止条約）、生物多様性条約が採択されるなど、世界172カ国の代表が参加した国際連合の史上最大規模の環境会議となり、世界に大きな影響を与えました。

ゴミの埋め立て処分場の逼迫

　世界各国は、大量生産・大量消費によって経済的には大きく発展できたものの、廃棄物も大量に増え続け、環境への影響が大きな社会問題となっていました。日本国内でも、ゴミの埋め立て処分場が足りなくなる恐れが生じるほどの状況まで追い込まれていました。

　「大量生産・大量消費・大量廃棄」型の経済社会から、生産から流通、消費、廃棄に至るまで物質の効率的な利用やリサイクルを進めることで、資源の消費が抑制され、環境への負荷が少ない「循環型社会」へ変革することが求められています。

循環型社会形成の機運を取り込む事業例としては、

リサイクル関係施設整備事業、排出抑制関係施設整備事業、循環ビジネス事業化検討事業などがあります。